私は戸塚に住んでいるものの、歯科治療は都内の会社近くにある歯科に通っていました。仕事の合間に抜けやすく便利だったからです。
ある日、仕事中に歯が痛みだし、夕方になると頬が腫れるほど痛みが強烈になりました。
会議続きで抜けられず、痛みに耐えながらやり過ごしましたが歯科の診療時間が終わるギリギリのところで駆け込むと深い虫歯で抜歯するしかないと言われたのです。いきなり抜くのは納得がいかず、痛みを鎮めるために歯髄を取ってくれて仮封の状態で帰宅しました。
根治治療が難しいレベルとのお話だったのでセカンドオピニオンを受けようと思い、地元の歯科に行くことに。いつも通勤時に目に入っていた駅前の大きな歯科医院です。
前日の状況をお話ししたところ、完璧な根治治療というのは難しいものであり、治療にどのくらいかかるか分からないこと、痛みが続くこともある、半年ほどで抜歯となることもあるなど詳しく説明を頂きました。
こちらの歯科では出来うる限り丁寧に根治して、歯の残存確率を上げるよう取り組んで下さるとのこと。
抜歯と言う言葉を前日聞いた時には途方にくれましたが、歯をできるだけ残す方針だという歯科に出会え、治療を受けたいと思いました。

先日セカンドオピニオンに来院された患者様は、ひどい歯の痛みでかかりつけの歯科へ行った所、深い虫歯であることから抜歯するしかないと言われたそうです。
歯を失うことに躊躇され、他の歯科でどのような見解があるか聞くため通勤途中に目にされていた戸塚駅前の当院へ来られました。
勇気を持ってセカンドオピニオンを選ばれたことは正解だと思います。何故なら、治療方針は医師によって様々であるため、患者様が納得される治療を選んで頂きたいからです。
医師が医療を強制出来ませんし、自歯を失うというのは大変なこと。当院では歯を残すことを優先して治療方法を検討します。
この度のケースは歯科治療の中で最も細かい治療である根治です。歯髄を取った後に最も確率の高い治療法が根治ですが、根治には限界があり完璧な根管治療はありえません。
それでも当院にてお引き受けする際には持てる力の限りを尽くし、想定できることを全てお伝えいたします。
患者様のご理解、納得の上で治療を行い、抜歯するという選択は最終的な位置に置くのが当院の方針です。
かかりつけの歯科で治療方針に疑問がある場合はセカンドオピニオンを受けましょう。