私は年に2回歯のクリーニングに通い、普段から食事後には歯磨きを欠かさず行っています。
ずっとお世話になっていた歯医者さんが院長のご病気により閉院することになり、ご紹介頂いた歯医者で歯のクリーニングを試すと、技術的には丁寧だと思いますが、先生や受付の方の対応が好きになれませんでした。
その後、歯がスーとするような違和感があったので別の歯医者さんへ行くと根管治療が必要との診断。そんなにひどい痛みではなかったので、セカンドオピニオンを受けようとさらに歯医者を探し診察してもらいましたが、そこでは虫歯が神経まで達しているとのことで抜歯を勧められました。
2つのクリニックで別の治療方法を提案されたためとても不安になり、どちらを信用するべきか分かりません。もう一度セカンドオピニオンを受けようとエリアを広げて歯医者さんを探し見つけたのが戸塚の歯医者さんです。
初診を受けると歯髄の治療、根治という治療を提案されましたが、先生から完全な治療ができるわけではなく、治療に時間がかかる場合もあること、術後の痛みが長引く可能性、数か月後に抜歯しなくてはいけなくなるケースもあるなど治療の詳細や不安要素もお聞きしました。
このような細かな説明を受けたのは初めてですし、押しつけもなく、あくまでも私の希望を優先した治療という点が気に入ってこちらで治療することに。抜歯を回避した治療を進めて頂いています。

通院されていた歯医者さんが閉院となり、短い期間に紹介を受けた歯科、更にセカンドオピニオンで当院を含めた計3院で診断を受けたという患者様。
歯医者はどこも同じだとお考えの方もいるかもしれませんが、人にはそれぞれ個性があるように、医師により考え方や治療方針が異なり、備えている機器も違うため対応できる治療にも差が出ます。
当院がモットーにしているのは、持てる技術の限りを尽くし歯の残存率を上げる治療を行うこと、患者様のお話をしっかり伺い、ご希望に合う治療を進めることです。
自歯はいくらお金を出しても買えません。抜歯すれば二度と生えてくることはないため抜歯を避ける方法を考えますし、健康な歯を削る治療もお勧めしません。
今回のケースでは歯髄の治療、根治を提案致しましたが、完全な治療とならないことも併せてお伝えしました。
側根が網の目のように走り、複雑な根管を完璧に治療することは難しいと言い切れるからです。
このようにお話すれば患者さんは不安に思われるかもしれませんが、それだけ難しい治療であることをご理解頂くことが大切だと思いますし、その中で出来る限り丁寧に根治し、歯の残存確率を上げるべく治療にあたることをお伝えするべきだと考えています。
根治をなくすためには定期的な歯科検診を受けることがベストな対策です。